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前十字靭帯断裂とは?〜原因・症状・治療法をわかりやすく解説〜

  1. 痛み
 ■ 前十字靭帯ってどこにあるの?

前十字靭帯は、膝の関節の中にある重要な靭帯のひとつで、
大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結んでいます。
この靭帯は、膝が前後にぐらつかないように安定させる役割を果たしています。
特に、膝が前方にずれる動きを抑える働きがあり、ジャンプや急な方向転換、
ストップ動作などに欠かせません。


■ どんな時に断裂するの?

前十字靭帯の断裂は、以下のような場面でよく見られます。
•スポーツ中の急な方向転換
(バスケットボール、サッカー、ラグビーなど)
•ジャンプ後の着地に失敗したとき
•膝をひねるような動きをしたとき
•接触プレーによる膝への強い衝撃

実は、非接触(相手との接触がない)での断裂も多く、
体の動かし方や筋力のバランスが大きく関係しています。


■ 主な症状

•「ブチッ」という断裂音や感覚
•激しい膝の痛みと腫れ
(24時間以内に腫れが目立つことが多い)
•膝がガクッと崩れるような不安定感(膝くずれ)
•スポーツ復帰ができない、恐怖感が残る

膝の腫れや痛みは時間とともに軽減することもありますが、
前十字靭帯が切れている状態では、膝の安定性が保てず、
再びケガをしやすくなります。


■ 診断方法

診断には、以下のような方法が用いられます。
•問診・身体所見: Lachmanテストや前方引き出しテストなどで靭帯の緩みを確認
•MRI検査: 靭帯の断裂の有無や、その他の損傷(半月板など)を詳しく評価
•X線検査: 骨折や骨の異常がないか確認


■ 治療法は?

治療法は、年齢・活動レベル・膝の不安定感の程度によって異なります。

◆ 保存療法(手術しない場合)
•運動量が少ない方、高齢の方に選ばれる
•リハビリで筋力を強化し、膝の安定性を補う
•膝に不安定感が残る場合はスポーツ復帰が難しいことも

◆ 手術療法(再建術)
•若年層やスポーツ復帰を目指す方に推奨される
•損傷した靭帯の代わりに、太ももや膝裏から腱を採取して靭帯を再建
•術後は数か月にわたるリハビリが必要(6〜12ヶ月でスポーツ復帰が目安)


■ リハビリの重要性

前十字靭帯断裂では、「手術を受けたから終わり」ではありません。
•術後のリハビリはとても重要です。
•筋力、バランス感覚、関節の柔軟性をしっかり回復させる必要があります。
•リハビリを怠ると、再断裂のリスクが高まります。


■ まとめ

前十字靭帯断裂は、特にスポーツをされている方にとって大きなケガの一つです。
ただし、早期に正確な診断を受け、適切な治療とリハビリを行えば、スポーツ復帰も可能です。

膝に違和感がある方、「ガクッ」となるような不安定感がある方は、
早めに整形外科を受診してください。
当院でもリハビリなど総合的なサポートを行っています。
お気軽にご相談ください。
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