股関節の前側が痛い…その原因は?
こんにちは!東伏見整形外科です!
今回は股関節の前側の痛みについて説明いたします!!
~急性・慢性・外傷による痛みを整形外科的に解説~
「歩くと股関節の前側が痛い」「立ち上がる時に足の付け根が痛む」など、股関節前面の痛みでお悩みの方は少なくありません。
股関節の前側の痛みは、筋肉や腱の炎症から関節の病気、転倒による骨折まで様々な原因が考えられます。今回は股関節前面の痛みについて、急性・慢性・外傷に分けてわかりやすく解説します。
股関節前側とは?
一般的に「股関節の前側」とは、足の付け根(鼠径部:そけいぶ)周辺を指します。
この部分には、
- 股関節そのもの
- 腸腰筋(ちょうようきん)
- 大腿直筋
- 靭帯
- 神経
- 血管
など多くの組織が集まっているため、痛みの原因を正確に判断することが重要です。
急に痛くなった場合(急性痛)
① 筋肉や腱の損傷
スポーツや急な動作で股関節周囲の筋肉や腱を痛めることがあります。
特に多いのは、
- 腸腰筋損傷
- 大腿直筋損傷
- 内転筋損傷
です。
症状として、
- 動かした時の鋭い痛み
- 歩行時痛
- 筋力低下
などがみられます。
② 股関節周囲の炎症
過度な運動や繰り返しの負荷によって腱や滑液包に炎症が起こることがあります。
症状は、
- 動き始めの痛み
- 階段での痛み
- 足を上げる時の痛み
などです。
転倒や外傷による痛み
① 大腿骨頚部骨折
高齢者が転倒した際に多い骨折です。
特徴は、
- 転倒後から強い股関節痛
- 立てない
- 歩けない
などです。
骨粗しょう症のある方では軽い転倒でも発生することがあります。
② 股関節脱臼
交通事故や高所からの転落など、大きな外力によって起こります。
- 激しい痛み
- 股関節が動かせない
- 足の変形
などがみられ、緊急治療が必要です。
③ 骨盤や大腿骨の打撲
転倒後にレントゲンでは異常がなくても、
- 骨挫傷
- 筋肉の打撲
が起きている場合があります。
痛みが続く場合はMRI検査が必要になることもあります。
長期間続く場合(慢性痛)
① 変形性股関節症
股関節前面痛の代表的な原因です。
軟骨がすり減ることで、
- 歩行時痛
- 立ち上がり時痛
- 可動域制限
が起こります。
進行すると靴下が履きにくくなったり、足の爪切りが困難になることがあります。
② 股関節唇損傷
股関節のクッションの役割をする関節唇が損傷した状態です。
- 足の付け根の痛み
- 引っかかる感じ
- 関節が鳴る感じ
などが特徴です。
スポーツ選手や若い世代にもみられます。
③ 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
股関節の骨同士がぶつかることで痛みが生じます。
- 深くしゃがむと痛い
- スポーツで痛い
- 長時間座ると痛い
といった症状が特徴です。
このような症状は早めの受診を
以下の場合は整形外科受診をおすすめします。
- 転倒後から痛みが続く
- 歩行が困難
- 股関節が動かせない
- 夜間も痛い
- 数週間以上改善しない
- 足のしびれを伴う
特に高齢者の転倒後は、レントゲンで見えにくい骨折が隠れていることもあります。
まとめ
股関節前側の痛みは、筋肉や腱の炎症から変形性股関節症、転倒による骨折まで幅広い原因があります。
急性の痛みは筋損傷や外傷、慢性的な痛みは変形性股関節症や関節唇損傷などが疑われます。特に転倒後の痛みや歩行困難がある場合は、重大なケガが隠れている可能性もあるため早めの整形外科受診が大切です。
痛みを我慢せず、適切な診断と治療を受けることで、股関節の機能維持と日常生活の質の向上につながります。






