手の指の骨折とは?~指先から手首の手根骨まで、分かりやすく解説~骨折・打撲・靭帯損傷
こんにちは!東伏見整形外科です!今回は大人気、足の指の骨折ブログに続き、手の指の骨折についてお話します!
手の骨折は、転倒やスポーツ、仕事中の事故、ドアに挟むなど、日常生活のさまざまな場面で起こります。
「ただの突き指だと思っていたら骨折だった」
というケースも少なくありません。
今回は、指先(末節骨)から手首の手根骨までの骨折について、原因や症状、治療法を分かりやすく解説します。
手の骨の構造
手には片手だけで27個もの骨があります。
① 指の骨(指骨:しこつ)
親指は2本、それ以外の指は3本の骨でできています。
- 末節骨(指先の骨)
- 中節骨(真ん中の骨)
- 基節骨(付け根の骨)
② 中手骨(ちゅうしゅこつ)
手のひらにある5本の骨です。
握りこぶしを作ったときに出っ張る部分が中手骨の先端です。
③ 手根骨(しゅこんこつ)
手首を構成する8個の小さな骨です。
代表的なものには、
- 舟状骨(しゅうじょうこつ)
- 月状骨
- 三角骨
- 有鈎骨(ゆうこうこつ)
などがあります。
」
① 指先(末節骨)の骨折
原因
最も多いのは、
- ドアに挟む
- 重い物を落とす
- スポーツ中の衝突
- 作業中の事故
などです。
爪の下に出血(爪下血腫)を伴うこともあります。
症状
- 指先の激しい痛み
- 腫れ
- 内出血
- 指を動かせない
- 爪が黒くなる
マレットフィンガー(槌指)
ボールが指先に当たり、指先が曲がったまま伸びなくなる状態です。
腱の損傷だけの場合もありますが、骨が剥がれる「骨性マレットフィンガー」のこともあります。
専用の装具による固定が重要です。
② 中節骨・基節骨骨折
原因
- 突き指
- 転倒
- スポーツ外傷
- 機械への巻き込み
などが原因です。
実際には、「ひどい突き指=骨折」の場合も少なくありません。
症状
- 強い腫れ
- 内出血
- 指が曲がる
- 指が重なって見える(回旋変形)
特に、指を握ったときに隣の指と重なる場合は、骨がずれている可能性があります。
手のひらの骨折です。
ボクサー骨折
小指側の中手骨頚部骨折を、
ボクサー骨折
と呼びます。
原因
- 壁を殴る
- 転倒
- スポーツ
などです。
症状
- 手の甲の腫れ
- 握りこぶしが作れない
- 小指が曲がる
ずれが大きい場合は手術が必要になることがあります。
④ 手根骨骨折
手首には8個の小さな骨があります。
その中でも特に重要なのが、
舟状骨骨折
若い人に多い骨折です。
原因
転倒して手をついたときに発生します。
症状
- 親指の付け根の痛み
- 手首の腫れ
- 物を持つと痛い
注意点
受傷直後のレントゲンでは、骨折が写らないことがあります。
そのため、
「捻挫と言われたけど痛みが続く」
場合には、後日再検査やCT・MRIが必要になることがあります。
放置すると、骨がくっつかない「偽関節」になる危険があります。
指の骨折の症状チェック
以下の症状がある場合は、骨折を疑いましょう。
✅ 強い腫れがある
✅ 内出血がひどい
✅ 指を動かせない
✅ 曲がっている
✅ 握れない
✅ 指が重なる
✅ 痛みが数日経っても改善しない
検査方法
レントゲン検査
最も基本となる検査です。
通常、
- 正面
- 側面
- 斜位
など複数方向から撮影します。
CT検査
手根骨骨折や関節内骨折など、複雑な骨折ではCTが有効です。
MRI検査
レントゲンで見つからない微細な骨折や、靭帯損傷の評価に役立ちます。
治療方法
保存治療
骨のずれが少なければ、
- シーネ固定
- ギプス固定
- 装具固定
- テーピング固定
で治療できます。
通常、3~6週間程度の固定を行います。
手術治療
以下の場合には手術を検討します。
- 骨のずれが大きい
- 関節内骨折
- 回旋変形
- 不安定な骨折
- 開放骨折
金属のピンやプレートを用いて固定します。
リハビリも重要!
手は関節が多く、固定期間が長いと固まりやすい部位です。
骨がくっついた後は、
- 指を曲げる練習
- 握力訓練
- ストレッチ
- 作業療法
などを行い、元の機能を取り戻していきます。
まとめ
手の骨折は、指先から手首までさまざまな種類があります。
「ただの突き指」「少し痛いだけ」と思っていても、実は骨折していることも珍しくありません。
特に、
- 指が曲がっている
- 握れない
- 腫れが強い
- 痛みが長引く
場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
早期診断・適切な治療によって、手の機能をしっかり守ることができます。






