朝の一歩目が痛い!「足底腱膜炎(足底筋膜炎)・踵骨棘」とは?
こんにちは!東伏見整形外科です!今回は足の裏の痛み、踵の痛みに関して説明いたします!
朝起きて最初の一歩を踏み出したときに、かかとや足の裏に鋭い痛みを感じたことはありませんか?
「歩いているうちに少し楽になるけれど、長時間立った後や歩いた後にまた痛くなる」
そんな症状がある場合は、**足底腱膜炎**の可能性があります。
足底腱膜炎は、整形外科でよくみられる足の痛みの原因の一つです。
足底腱膜(足底筋膜)とは?
足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根まで伸びる強い膜状の組織があります。
これを**足底腱膜(足底筋膜)**といいます。
足底腱膜には、
- 土踏まずを支える
- 歩行時の衝撃を吸収する
- 足のバネの役割をする
という重要な働きがあります。
しかし、この組織に繰り返し負担がかかると、小さな損傷や炎症が起こり痛みが発生します。
主な症状
朝の一歩目が痛い
足底腱膜炎の最も特徴的な症状です。
寝ている間に縮んだ足底腱膜が、起床後の最初の一歩で急激に引き伸ばされるため痛みが出ます。
長時間座った後の歩き始めが痛い
デスクワーク後や車から降りた直後なども痛みが出やすくなります。
かかとの内側が痛い
特にかかとの前方から内側にかけて圧痛があります。
運動後に悪化する
ランニングやウォーキング後に痛みが強くなることがあります。
原因は?
① 長時間の立ち仕事
- 接客業
- 工場勤務
- 医療従事者
- 美容師
などは発症しやすい傾向があります。
② 歩きすぎ・走りすぎ
急な運動量の増加によって足底腱膜に負担がかかります。
③ 加齢
年齢とともに腱膜の柔軟性が低下します。
40~60歳代に多くみられます。
④ 体重増加
体重が増えると足底への負荷が増加します。
⑤ 足のアライメント異常
- 偏平足
- ハイアーチ(甲高)
- 外反母趾
などが原因になることがあります。
踵骨棘(しょうこつきょく)とは?
レントゲン検査で、
かかとの骨の下面にトゲのような骨が見つかることがあります。
これを**踵骨棘**と呼びます。
なぜできるの?
長年にわたり足底腱膜がかかとの骨を引っ張り続けることで、骨が反応して棘状に変化します。
踵骨棘があると痛い?
実は、
踵骨棘があっても痛くない人はたくさんいます。
痛みの原因は骨そのものではなく、周囲の足底腱膜の炎症であることが多いのです。
診断方法
整形外科では
- 問診
- 圧痛の確認
- 歩行評価
- レントゲン検査
- 超音波検査
などを行います。
レントゲンでは踵骨棘の有無を確認できます。
超音波検査では足底腱膜の肥厚や炎症を評価できます。
治療方法
ストレッチ
最も重要な治療です。
足底腱膜ストレッチ
- 椅子に座る
- 足の指を手で反らせる
- 足裏が伸びる状態で20秒保持
- 3〜5回繰り返す
ふくらはぎストレッチ
アキレス腱やふくらはぎの硬さは足底腱膜への負担を増やします。
インソール(足底板)
土踏まずを支え、
足底腱膜への負担を軽減します。
運動療法
- 足趾の筋力訓練
- タオルギャザー
- カーフレイズ
などで足の機能改善を図ります。
物理療法
整形外科では
- 超音波治療
- 電気治療
- 温熱療法
などを行うことがあります。
薬物療法
- 消炎鎮痛薬
- 湿布
などを使用します。
予防方法
- 急な運動量増加を避ける
- クッション性の高い靴を選ぶ
- 体重管理を行う
- 足裏やふくらはぎのストレッチを習慣化する
- 長時間の立ち仕事後は足を休ませる
こんな症状は整形外科へ
✅ 朝の一歩目が強く痛い
✅ 1か月以上症状が続く
✅ 歩行に支障が出ている
✅ かかとの痛みが悪化している
✅ 両足に症状がある
放置すると慢性化し、治療に時間がかかることがあります。
まとめ
足底腱膜炎(足底筋膜炎)は、足の裏にある足底腱膜へ繰り返し負担がかかることで起こる疾患です。
特に**「朝の一歩目が痛い」**という症状が特徴的で、かかとの痛みの代表的な原因となります。
早期からストレッチや適切な靴選び、運動療法を行うことで改善が期待できます。かかとや足裏の痛みが続く場合は、我慢せず整形外科を受診しましょう。






