【半月板損傷とは?】原因・症状・治療法をわかりやすく解説
こんにちは!東伏見整形外科です!
今回は「半月板損傷(はんげつばんそんしょう)」について解説します。スポーツや日常生活で膝を痛めた際、よく耳にするケガの一つですね。
膝のトラブルでお悩みの方、原因がわからない膝の痛みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
◆ 半月板とは?
膝関節の中には、「半月板(はんげつばん)」という軟骨があります。
大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間に位置し、クッションのような役割を果たしています。
半月板の役割:
•衝撃の吸収
•関節の安定化
•関節の動きの補助
膝にとって非常に重要な構造です。
◆ 半月板損傷の原因
1. スポーツによるケガ
バスケットボール、サッカー、ラグビーなど、急な方向転換やジャンプの着地で膝をひねる動作が原因となります。
2. 加齢による変性
40歳以上になると、半月板が摩耗・変性しやすくなり、ちょっとした動きでも損傷することがあります。
3. 外傷
転倒や交通事故などによって、強い外力が加わった場合も半月板が損傷します。
◆ 主な症状
•膝の痛み(特に曲げ伸ばし時)
•膝が引っかかるような感覚(ロッキング)
•膝が腫れる(関節水腫)
•膝に力が入らない、ぐらつく
症状の出方は個人差がありますが、「膝に違和感を感じる」「ある角度で痛みが出る」といったことが多いです。
◆ 診断方法
1.問診・視診・触診
膝の状態やケガの状況を詳しく伺います。
2.MRI検査
半月板の状態を確認するために有効な画像検査です。
レントゲンでは半月板は写りませんので、確定診断にはMRIが必要です。
◆ 治療法
● 保存療法(手術しない方法)
•安静・アイシング・消炎鎮痛剤
•サポーターの使用
•リハビリ(筋力強化・可動域訓練)
※小さな損傷や加齢による変性の場合、多くは保存療法で改善が期待できます。
● 手術療法
•半月板部分切除術(関節鏡手術)
•半月板縫合術(損傷部を縫って修復)
手術は関節鏡を使って小さな切開で行うため、体への負担は比較的少ないです。
◆ 放置するとどうなる?
半月板損傷を放置すると、関節の変形(変形性膝関節症)が進行する可能性があります。
「痛いけど我慢すれば動ける」などと放置せず、早めの受診をおすすめします。
◆ まとめ
項目 内容
病名 半月板損傷
主な症状 膝の痛み・引っかかり・腫れ
原因 スポーツ外傷・加齢・外傷
検査 MRI検査が有効
治療 保存療法または手術療法
◆膝の違和感、放っておかずにご相談ください
膝のトラブルは放置すると将来に大きく影響することもあります。
「もしかして…?」と思ったら、早期診断・早期治療が大切です。
気になる症状があれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。