こんにちは!東伏見整形外科です!今回は踵について説明したいと思います!
踵(かかと)の痛みは、医学的にはさまざまな原因が考えられ、それぞれ治療法や対応が異なります。以下に代表的な疾患を挙げてみます。
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### 【踵の痛みの主な原因】
#### 1. **足底腱膜炎(そくていけんまくえん)**
- 最も一般的な原因。
- 足底の腱膜が炎症を起こすことで、特に**朝起きたときの一歩目**に鋭い痛みを感じやすい。
- **原因**:長時間の立ち仕事、過体重、運動のしすぎ、合わない靴など。
#### 2. **踵骨棘(しょうこつきょく)**
- 踵の骨(踵骨)に**トゲのような骨ができる**状態。足底腱膜炎に合併することも。
- レントゲンで診断可能。
#### 3. **アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎**
- 踵の後ろ側に痛み。腱の使い過ぎや過負荷が原因。
- ランナーに多い。
#### 4. **脂肪体の萎縮(ヒールパッド症候群)**
- 踵のクッションである脂肪層が薄くなり、**体重の圧で骨が痛くなる**。
- 高齢者に多い。
#### 5. **セーバー病(踵骨骨端症)**
- 成長期の子ども(特に活発な小中学生男子)に多く、**かかとの成長板に炎症が起こる**。
#### 6. **神経の絞扼(足根管症候群など)**
- 神経が圧迫されて痛みやしびれが出ることもある。
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### 【治療・対処法】
- **安静とアイシング**:運動後や痛みが強いときに効果的。
- **ストレッチ**:ふくらはぎや足底筋のストレッチが有効(特に足底腱膜炎の場合)。
- **靴の見直し**:衝撃吸収性のあるインソール、踵のサポートがある靴が推奨される。
- **物理療法**:温熱、超音波、電気治療など。
- **薬物療法**:痛みが強いときは消炎鎮痛剤(内服・外用)を使用。
- **注射療法**:症状が長引く場合、ステロイド注射を行うことも。
- **手術**:ごくまれに、保存療法で改善しない場合に検討される。
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痛みが続いていたり、朝の痛みが強くて日常生活に支障がある場合は、**整形外科を受診**するのがベストです。レントゲンや超音波での診断が行われます。
どのタイプの痛みが当てはまりそうですか?