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剥離骨折ってなに?骨が「引っ張られて」はがれる骨折

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剥離骨折ってなに?骨が「引っ張られて」はがれる骨折


「剥離骨折(はくりこっせつ)」という言葉を聞いたことがありますか?

剥離骨折とは、筋肉や腱、靭帯が骨を強く引っ張ることで、その付着部分の骨が一部はがれるように折れてしまう骨折のことです。

一般的な骨折とは少し違った起こり方をするため、「骨がはがれるってどういうこと?」と疑問に思う方も多いと思います。

今回は、剥離骨折について分かりやすく説明します。


剥離骨折とは?

骨には、筋肉や腱、靭帯などが付着しています。

スポーツなどで急に強い力が加わると、筋肉や腱が強く収縮したり、靭帯が強く引っ張られたりします。

そのとき、筋肉や腱そのものが傷つくのではなく、付着している骨の一部が引っ張られて、骨ごとはがれるように折れることがあります。

これが剥離骨折です。

医学的には「裂離骨折(れつりこっせつ)」と呼ばれることもあります。日本整形外科学会の用語集では、現在「裂離骨折」「剥離骨折」の両方の呼び方が認められています。


イメージとしては、

筋肉・腱・靭帯
↓
強く引っ張る
↓
骨の付着部分が耐えられず、骨の一部が折れる

という状態です。


どんなときに起こるの?

剥離骨折は、特にスポーツ中の急な動作で起こることがあります。

例えば、

  • ダッシュをした
  • 急に方向転換した
  • ジャンプした
  • ボールを強く蹴った
  • ジャンプから着地した
  • 強く踏ん張った
  • 転倒して靭帯が強く引っ張られた

などがきっかけになります。

特に成長期の子どもや学生は、筋肉や腱よりも骨の付着部分が弱い場合があり、強い力が加わると剥離骨折を起こすことがあります。

日本整形外科学会でも、若年者のスポーツ外傷として、筋肉の付着部がはがれるタイプの骨盤骨折が起こることが紹介されています。


どこに起こりやすい?

剥離骨折は、筋肉・腱・靭帯が付着している場所であれば起こる可能性があります。

代表的な場所として、

● 骨盤

成長期のスポーツ選手などにみられます。

ダッシュやキック、ジャンプなどの動作で、太ももの筋肉などが骨盤を強く引っ張ることで起こります。

● 膝

膝の靭帯や腱が付着する部分でも起こります。

特にスポーツ中の強い外力によって発生することがあります。

● 足首

転倒やスポーツなどで靭帯が強く引っ張られ、靭帯の付着部分の骨が一緒にはがれることがあります。

● 肘

スポーツなどで筋肉や腱に強い力がかかった場合に起こることがあります。

このように、剥離骨折は全身のさまざまな場所で起こる可能性があります。


剥離骨折の症状

症状は骨折した場所や程度によって異なりますが、

  • 急に強い痛みが出る
  • 腫れる
  • 押すと痛い
  • 動かすと痛い
  • 力を入れると痛い
  • 歩きにくい
  • スポーツを続けられない
  • 内出血が出る

などの症状がみられます。

骨折では、痛みや腫れなどが出ることが一般的です。日本整形外科学会では、骨折の診断にはX線(レントゲン)検査が基本となり、必要に応じてCTなどの検査が行われるとしています。


「ただの肉離れ」と思ってしまうことも

剥離骨折は、筋肉や腱を痛めたときと似た症状が出ることがあります。

そのため、

「スポーツをして筋肉を痛めただけかな?」

と思って、そのまま運動を続けてしまうケースもあります。

しかし、実際には骨の一部が折れていることがあります。

特に、

スポーツ中に突然強い痛みが出た
+
痛みが強い
+
腫れがある
+
歩く・走る・力を入れると強く痛む

という場合は、剥離骨折を含めた骨折の可能性も考える必要があります。


どうやって診断するの?

まず、いつ・どのような動作で痛めたのかを確認します。

そのうえで、痛い場所や腫れ、動かしたときの痛みなどを診察します。

基本的にはレントゲン検査で骨折の有無を確認します。

ただし、骨折の場所や骨片の大きさによっては、通常のレントゲンだけでは分かりにくい場合があります。

その場合には、CTやMRIなどの検査が必要になることがあります。


治療はどうするの?

剥離骨折だからといって、すべて手術になるわけではありません。

骨折した場所や骨片の大きさ、骨のズレ、関節への影響などによって治療方法が決まります。

保存療法

骨のズレが少なく、安定している場合などは、

  • 安静
  • 患部の固定
  • 装具やギプス
  • 痛み止め
  • 徐々に行うリハビリテーション

などの保存療法で治療することがあります。

骨折は、骨折部が安定していて適切な条件が整えば、自然に骨がついていく力を持っています。


手術療法

一方で、骨のズレが大きい場合や、関節に影響している場合などには、手術が必要になることがあります。

特に剥離した骨片が大きく移動している場合などは、早期に整形外科で評価することが大切です。


痛みがなくなったらすぐ運動していい?

痛みがなくなった=完全に治った、とは限りません。

痛みが軽くなっても、骨が十分に癒合していない段階で激しい運動をすると、再び痛めてしまう可能性があります。

そのため、運動再開の時期は、骨折した場所や骨の状態を確認しながら決めることが大切です。

特にスポーツ選手や成長期の子どもは、自己判断で練習を再開せず、整形外科で確認してから復帰するようにしましょう。


まとめ

剥離骨折とは、

筋肉・腱・靭帯などが強く引っ張られることで、骨の付着部分が一部はがれるように折れる骨折

です。

特にスポーツ中のダッシュ・ジャンプ・急な方向転換などで起こることがあります。

「筋肉を痛めただけ」と思っていても、実際には骨折している場合があります。

スポーツ中に突然強い痛みが出た場合や、腫れ・強い圧痛・歩行困難などがある場合は、無理に動かさず、整形外科を受診してレントゲンなどで確認することをおすすめします。

早めに状態を確認することで、適切な治療や運動復帰の時期を判断しやすくなります。


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