こんにちは。東伏見整形外科です!
今回は、日常生活やスポーツ、交通事故などで起こりやすい「外傷による骨折」について解説いたします。
骨折は誰にでも起こりうる外傷のひとつであり、早期の診断と適切な治療が、回復や後遺症の予防に大きく影響します。
■ 外傷性骨折とは
外傷性骨折とは、**外部から強い力が加わることによって骨が折れる状態**を指します。
たとえば、転倒、交通事故、スポーツ中の衝突などが原因になります。
骨折と一口に言っても、その程度はさまざまです。
* 小さな「ひび(亀裂骨折)」
* 完全に折れてしまう「完全骨折」
* 骨が皮膚の外に出てしまう「開放骨折」
骨の損傷の状態によって、治療方法や回復期間は大きく異なります。
■ 骨折の主な原因
1. **転倒や転落**
- 高齢者では骨粗しょう症が背景にあり、軽い転倒でも骨折することがあります。
2. **スポーツ外傷**
- サッカー、バスケットボール、スキーなど、身体接触や転倒を伴う競技に多く見られます。
3. **交通事故**
- 強い衝撃によって、複数の部位に骨折が生じる「多発骨折」となるケースもあります。
■ 骨折の症状
骨折が起こると、以下のような症状がみられます。
* 強い痛み
* 腫れや皮下出血(あざ)
* 骨の変形や不自然な角度
* 動かすと激痛を感じる
* 皮膚が破れて骨が見える(開放骨折)
⚠️ **注意点**
外見上は軽いケガに見えても、骨に「ひび」が入っている場合があります。
痛みや腫れが強いときは、自己判断せず早めに整形外科を受診してください。
■ 診断方法
整形外科では、以下のような検査を行います。
X線(レントゲン)検査**:骨折の有無や位置を確認
CT検査**:複雑骨折など、骨の状態を立体的に把握
MRI検査**:靱帯や軟部組織の損傷を詳しく評価
これらの検査結果をもとに、骨折の種類や治療方針を決定します。
■ 骨折の治療法
骨折の治療は「整復」と「固定」が基本です。
保存療法(手術を行わない治療)
* ギプスやシーネ(副木)で固定し、自然な骨癒合を促します。
* 比較的ずれの少ない骨折や、子どもの骨折に多く用いられます。
手術療法(観血的整復固定術)
* 金属プレートやスクリュー、ワイヤーなどで骨を正しい位置に固定します。
* 骨のずれが大きい場合や、開放骨折などに適応されます。
■ 骨折後のリハビリテーション
骨が癒合しても、関節の動きや筋力が低下していることが多いため、**リハビリテーション**が非常に重要です。
* 関節可動域訓練
* 筋力トレーニング
■ 再発予防と日常生活での注意点
* 無理な動作や過度な負荷を避ける
* バランスの取れた食事(カルシウム・ビタミンDの摂取)
* 適度な運動で筋力を維持
* 高齢者は転倒防止対策(手すりの設置・段差の解消など)
■ まとめ
外傷による骨折は、適切な治療を受けることで多くの場合、良好に回復します。
しかし、放置したり自己判断で対応すると、**変形治癒や関節の可動域制限**といった後遺症を残すこともあります。
> 転倒やケガの後に痛み・腫れ・動かしづらさがある場合は、早めにご相談ください!






