こんにちは!東伏見整形外科です!
今回は皆さんが日頃悩まされている、肩こりについて説明致します。
■ 肩こりとは
肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、血行が悪くなることで生じる「筋肉のこわばり」や「重だるさ」、「痛み」を指します。医学的には「**頸肩腕症候群**」の一部として扱われることもあります。
■ 主な原因
肩こりの原因はさまざまですが、以下の要因が代表的です。
1. **筋肉の緊張(筋疲労)**
長時間のデスクワークやスマートフォン操作で、僧帽筋や肩甲挙筋などの筋肉が持続的に緊張します。
→ 血流が低下し、乳酸などの代謝物質がたまり、痛みや張りの原因になります。
2. **姿勢の悪さ**
猫背や前かがみの姿勢は、頭の重さを支える首・肩に過度な負担をかけます。
特に「ストレートネック(スマホ首)」は近年増加傾向です。
3. **ストレスや自律神経の乱れ**
精神的ストレスにより交感神経が優位になると、筋肉が緊張しやすくなります。
4. **眼精疲労**
長時間のパソコン作業などで目の筋肉が疲れると、首や肩の筋肉にも反射的な緊張が起こります。
■ 医学的な検査と診断
単純な肩こりの多くは問診と触診で診断できますが、以下のような疾患が隠れている場合もあります。
* 頸椎症(けいついしょう)
* 頸椎椎間板ヘルニア
* 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
* 心疾患や高血圧などの内科的疾患に伴う肩の違和感
必要に応じて、**X線(レントゲン)検査**や**MRI**、**血液検査**が行われます。
■ 治療法
1. **生活習慣の改善**
正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢を避けることが重要です。
1時間に1回程度のストレッチや休憩を取りましょう。
2. **温熱療法**
温かいタオルや入浴で血流を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
3. **理学療法・リハビリ**
医療機関では電気治療やマッサージ、ストレッチ指導などが行われます。
4. **薬物療法**
鎮痛薬(NSAIDs)、筋弛緩薬、ビタミンB群の内服が用いられる場合があります。
5. **ストレス管理**
睡眠の改善や軽い運動、深呼吸などで自律神経のバランスを整えることも有効です。
■ 予防のポイント
* デスクの高さ・モニター位置を見直す
* 肩甲骨を動かす軽い運動を習慣化
* 冷えを防ぎ、血流を保つ
* 適度な睡眠と栄養バランスを意識する
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■ まとめ
肩こりは一見すると「ただの疲れ」と思われがちですが、筋肉や神経、姿勢、ストレスなど複数の要因が関与する医学的な症状です。
慢性的な痛みが続く場合は、当院にご相談下さい!!






