子どもに多い「若木骨折」とは?症状・治療・注意点をわかりやすく解説
こんにちは!東伏見整形外科です!本日は子供の骨折について説明いたします!!
「転んで手をついたけれど、少し痛がるだけだから大丈夫かな…」
実はそのケガ、「若木骨折(わかぎこっせつ)」かもしれません。
若木骨折は成長期の子どもに多い骨折で、大人の骨折とは少し違った特徴があります。痛みが軽く見えることもあるため、見逃されるケースも少なくありません。
今回は、若木骨折について分かりやすく解説します。
若木骨折とは?
若木骨折(Greenstick fracture)は、**骨が完全に折れず、片側だけが折れて反対側はつながったままの「不完全骨折」**です。
名前の由来は、柔らかい若い木の枝を曲げたときに、片側だけが裂ける様子に似ていることから付けられました。
子どもの骨は大人よりも柔らかく弾力があるため、完全に折れるのではなく、しなるように骨折することがあります。特に前腕(橈骨・尺骨)や手首付近で多くみられます。
原因
若木骨折の多くは、日常生活やスポーツ中の転倒・衝突が原因です。
例えば、
- 転んで手をついた
- ジャングルジムや遊具から落ちた
- 自転車で転倒した
- サッカーや野球などスポーツ中の接触
など、比較的強い衝撃で起こります。
主な症状
若木骨折では、次のような症状がみられます。
- 骨折した部分の痛み
- 腫れ
- 押すと強く痛む
- 動かすと痛い
- 手や足を使いたがらない
完全骨折ではないため、**腕や足を動かせることも多く、「ただの打撲かな?」と思われることがあります。**しかし、痛みが続く場合は骨折の可能性があります。
診断
整形外科では、
- 問診
- 診察
- レントゲン検査
を行い診断します。
若木骨折は骨折線が分かりにくく、**初回のレントゲンでは診断が難しいこともあります。**症状が続く場合には再検査や追加の画像検査を行うこともあります。
治療方法
ほとんどの場合は**保存療法(手術をしない治療)**で治ります。
治療内容は、
- シーネ(添え木)固定
- ギプス固定
- 必要に応じて骨の位置を整える整復
が中心です。
子どもの骨は治癒力が高く、適切に固定すれば数週間程度で骨がくっつくことが多いですが、定期的なレントゲンで骨の治り具合を確認します。
家庭で気をつけること
治療中は次の点に注意しましょう。
- ギプスやシーネを濡らさない
- 激しい運動は控える
- 指先の色や腫れ、しびれを確認する
- 痛みが急に強くなった場合は早めに受診する
自己判断で固定を外したり、無理に動かしたりすることは避けましょう。
放置するとどうなる?
若木骨折は軽く見えやすい骨折ですが、放置すると
- 骨が曲がったまま治る
- 痛みが長引く
- 関節の動きが悪くなる
などの原因になることがあります。
子どもの骨は治るのが早い一方で、正しい位置で固定することが非常に重要です。
こんなときは整形外科へ
次のような場合は早めに整形外科を受診しましょう。
- 転倒後から痛みが続いている
- 腫れが引かない
- 手や足を使いたがらない
- 動かすと痛がる
- 翌日になっても痛みが改善しない
「動かせるから大丈夫」と思っていても、若木骨折のことがあります。
まとめ
若木骨折は、成長期の子どもに多い特殊な骨折です。
完全に折れていないため見逃されやすいものの、適切な治療を受ければ多くは良好に治癒します。
転倒後に痛みや腫れが続く場合や、手足をかばう様子がある場合は、無理をせず早めに整形外科を受診しましょう。早期診断・早期治療が、お子さまの骨をきれいに治すための大切なポイントです。






