関節の痛み、体の痛みは気圧と関係あるの??
~雨の日や台風の前に痛くなるのはなぜ?~
こんにちは!東伏見整形外科です!今回は気圧に関してのお話です!
「雨が降る前になると膝が痛む」
「台風が近づくと腰痛がひどくなる」
「天気が悪い日は、昔ケガをしたところが痛む」
このような経験をしたことはありませんか?
実は、天気や気圧の変化と、関節痛・腰痛などの痛みには一定の関連があると考えられています。
ただし、すべての人に同じような影響が出るわけではなく、医学的にもまだ分かっていない部分があります。
気圧が下がると、なぜ痛みを感じるの?
低気圧が近づくと、一般的に気圧が低下します。
気圧が変化すると、身体の中の組織や血管、神経などにもわずかな影響が加わると考えられています。
特に、
- 関節の周囲
- 筋肉
- 腱
- 神経
- 過去にケガをした場所
などに痛みや違和感を感じる方がいます。
また、気圧の変化だけではなく、気温や湿度の変化、活動量の変化、自律神経の働きなどが複合的に影響している可能性もあります。
「気象病」「天気痛」と呼ばれることもあります
天気の変化によって頭痛や関節痛、古傷の痛みなどが悪化する場合、一般的に「気象病」や「天気痛」と呼ばれることがあります。
ただし、これは「気圧が下がれば必ず痛くなる」という単純なものではありません。
実際の研究でも、気圧・気温・湿度などと痛みの関係については、研究によって結果が異なっています。
変形性関節症については、天候と痛みの関連を示した研究がある一方、別の大規模な研究では、膝・股関節・腰痛などと天候変化との明確な関連は認められなかったという報告もあります。
つまり、
「気圧で痛くなる」という感覚は決して気のせいとは言い切れませんが、すべての痛みが気圧によって起こるわけではありません。
というのが現在の医学的な考え方です。
特に痛みを感じやすいのはどんな人?
天候の変化によって痛みを感じやすい方には、例えば次のようなケースがあります。
① 変形性膝関節症などの関節疾患がある
膝の軟骨がすり減っていたり、関節に炎症がある場合、天候の変化によって痛みを強く感じることがあります。
研究では、変形性関節症の痛みと気圧や気温などの気象条件との関連が報告されています。
② 慢性的な腰痛がある
もともと腰痛がある方は、天候の変化をきっかけに痛みを強く感じることがあります。
ただし、腰痛と気圧の関係は研究によって結果が一致しておらず、「気圧が原因」と決めつけることはできません。
③ 過去にケガをした場所が痛む
「昔骨折した場所が雨の日に痛む」
「手術した膝が天気の悪い日に重い」
という方もいます。
こうした場合も、天候変化だけではなく、周囲の筋肉や関節、神経などの状態が関係している可能性があります。
痛みを感じたら、どうすればいい?
天気が悪い日に痛みが出たからといって、必ずしも特別な治療が必要というわけではありません。
まずは、
① 身体を冷やしすぎない
② 無理をしすぎない
③ 痛みの範囲で軽く身体を動かす
④ 十分な睡眠をとる
⑤ 普段から筋力・柔軟性を維持する
ことを意識しましょう。
痛みが強い場合には、無理に運動する必要はありません。
また、普段から「雨の日になると痛い」「気圧が下がると症状が悪化する」という方は、天気と症状の関係を記録しておくのもおすすめです。
「どのような天気のときに、どこが、どの程度痛むのか」を把握することで、自分の症状の傾向が分かりやすくなります。
「気圧のせい」と思い込まないことも大切です
ここが非常に重要です。
「雨だから痛い」
「低気圧だから腰が痛い」
と思っていても、実際には関節の炎症や筋肉・腱の障害、神経の圧迫など、別の原因が隠れていることがあります。
特に、
- 急に強い痛みが出た
- 腫れがある
- 関節が赤くなっている
- 熱を持っている
- 痛みがどんどん悪化している
- 手足のしびれや力の入りにくさがある
- 転倒やぶつけた後から痛い
- 痛みが長期間続いている
といった場合には、単なる「天気のせい」と考えず、整形外科を受診しましょう。
まとめ
「天気が悪いと関節や身体が痛む」というのは、完全な迷信とは言えません。
気圧・気温・湿度などの気象条件と痛みとの関連を示す研究はありますが、その影響には個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません。
大切なのは、
「気圧のせいだから仕方ない」と我慢し続けないこと。
痛みが繰り返す場合や、症状が強い場合には、整形外科で原因を確認することをおすすめします。
天気に左右されにくい身体をつくるためにも、日頃から適度な運動や筋力維持を心がけましょう。






