こんにちは!東伏見整形外科です!
今回は足の指の骨折についてお話します。
〜足の指の骨折(趾骨骨折)について〜
「家具の角に足の小指をぶつけた」「歩くと痛い」「腫れがひどい」──そんな経験はありませんか?
最初は“打撲かな”と思っていても、**実は骨折していることがある**のが足の指です。
今回は、足の指の骨折(趾骨骨折)について、原因・症状・治療方法をわかりやすくご紹介します。
足の指の骨折とは?
足の指には、親指に2本、その他の指に3本ずつ、合計14本の細い骨(趾骨)が並んでいます。
この骨に外から強い力が加わると、ひびが入ったり折れたりすることがあります。
よくある原因は次のようなものです。
* 家具の角や壁にぶつけた
* 重いものを足に落とした
* スポーツ中に踏まれた
* サッカーやバスケットボールで相手の足とぶつかった
骨折のサイン(こんな症状に注意)
* 指の**腫れや痛み**が強い
*内出血(あざ)**が出て紫色に変色している
*歩くと痛い・体重をかけられない**
*指が曲がって見える・変形している**
見た目の変形がなくても骨折していることがあります。
「打撲だろう」と思って放置すると、後で指が変形したままになったり、関節が動きにくくなったりすることがあります。
整形外科での診断
整形外科では、**レントゲン検査(X線)**で骨の状態を確認します。
必要に応じて**CT検査**を行い、ひびの入り方やズレの程度を詳しく評価します。
治療方法
骨折の状態によって治療法が異なります。
*ずれのない軽度の骨折**
→ テーピングで固定し、安静を保ちます。体重をかけすぎないよう注意します。
*ズレのある骨折**
→ 整復(骨を元の位置に戻す処置)を行い、固定します。
* 重度の骨折・複雑骨折**
→ 手術によってピンやワイヤーで固定することもあります。
通常、**治療期間は3〜6週間程度**です。
回復までの流れ
固定中は、腫れを抑えるために患部を**心臓より高く上げる**ことが大切です。
また、痛みがあるうちは無理に歩かないようにしましょう。
固定が外れた後は、**関節を動かす練習(リハビリ)**を少しずつ始めていきます。
急に動かすと再び痛みが出たり、関節が硬くなったりするため、医師の指示に従って進めることが重要です。
まとめ:早めの受診が大切です
足の指の骨折は、見た目では判断が難しいことがあります。
もし以下のような症状があれば、**早めに整形外科を受診**しましょう。
* 腫れや痛みが強い
* 指が紫色になっている
* 歩けない・靴を履くと痛い
* 指の形が変わって見える
早期に適切な治療を受けることで、変形や痛みを防ぎ、スムーズな回復が期待できます。






