インフルエンザっていったい何なの?
~風邪とは何が違う?関節痛や筋肉痛が出る理由も解説~
こんにちは!東伏見整形外科です。今回は最近流行ってしまっているインフルエンザに関してのお話です。
「インフルエンザって、結局ただの風邪じゃないの?」
そう思っている方もいるかもしれません。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる感染症です。普通の風邪と似た症状もありますが、インフルエンザでは突然の高熱や強いだるさ、頭痛、筋肉痛、関節痛など、全身症状が強く出やすいことが特徴です。
今回は、整形外科でも相談されることの多い「関節痛」や「筋肉痛」とインフルエンザの関係についても、分かりやすく説明します。
インフルエンザは「ウイルスによる感染症」
インフルエンザの原因は、インフルエンザウイルスです。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型、D型がありますが、私たちが毎年のように流行を耳にするのは主にA型とB型です。
日本では一般的に冬に流行しやすく、例年12月~3月頃が流行シーズンとなります。
感染した人の咳やくしゃみなどによる飛沫や、ウイルスが付着した手で口や鼻などを触ることによって感染します。
普通の風邪とインフルエンザは何が違う?
どちらも「発熱」「咳」「鼻水」「のどの痛み」などが出るため、見分けるのが難しいことがあります。
しかし、一般的には次のような違いがあります。
| 普通の風邪 | インフルエンザ | |
| 発症 | 徐々に症状が出ることが多い | 急に症状が出ることが多い |
| 発熱 | 高熱にならないことも多い | 38℃以上の発熱がみられることがある |
| だるさ | 比較的軽い | 強い倦怠感が出やすい |
| 頭痛 | 軽いことが多い | 強く出ることがある |
| 筋肉痛・関節痛 | 比較的少ない | 出やすい |
| 咳・鼻水 | よくある | みられる |
インフルエンザでは、突然の発熱とともに、頭痛・筋肉痛・関節痛・強い倦怠感などが一気に出てくることがあります。
なぜインフルエンザで「関節が痛い」の?
これは整形外科でもよく聞かれる質問です。
「急に膝が痛くなった」
「腰や肩が痛い」
「全身の関節がギシギシする」
このような症状がインフルエンザのときに出ることがあります。
実は、インフルエンザウイルスが直接関節を壊しているというより、ウイルスに対して体の免疫反応が起こることで、炎症に関係する物質が体内で増えることが関係しています。
そのため、関節だけではなく、
- 肩
- 腰
- 膝
- 股関節
- 筋肉
など、体のあちこちが痛くなることがあります。
つまり、
「インフルエンザになったら体中が痛い」
というのは、決して珍しいことではありません。
インフルエンザの主な症状
代表的な症状は、
- 38℃以上の発熱
- 急な悪寒
- 頭痛
- 強い倦怠感
- 筋肉痛
- 関節痛
- のどの痛み
- 咳
- 鼻水
などです。
潜伏期間はおおむね1~4日程度とされています。
症状が出てからは、多くの方が徐々に回復していきますが、高齢者や基礎疾患のある方、小さなお子さんなどでは、肺炎や脳症などの合併症に注意が必要です。
インフルエンザの治療は?
インフルエンザと診断された場合、必要に応じて抗インフルエンザウイルス薬が使用されます。
抗インフルエンザ薬は、一般的に発症から48時間以内に使用を開始すると、発熱期間を通常1~2日程度短縮する効果が期待されています。
ただし、抗インフルエンザ薬は全員に必ず必要というわけではありません。
年齢、基礎疾患、症状の程度、発症からの時間などを考慮して、医師が使用を判断します。
インフルエンザを予防するには?
基本的な予防方法として、
- 外出後の手洗い
- 咳エチケット
- 適度な湿度を保つ
- 十分な休養
- バランスの良い食事
- 換気
- 必要に応じたワクチン接種
などがあります。
インフルエンザワクチンは、感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症する可能性を下げたり、発症した場合の重症化を防ぐ効果が期待されています。
「急に体中が痛い!」そんなときは要注意
インフルエンザでは、
「朝は元気だったのに、夕方になったら急に高熱が出て体中が痛い」
というように、比較的急速に症状が現れることがあります。
特に、
高熱+強いだるさ+頭痛+筋肉痛・関節痛
という組み合わせがある場合は、インフルエンザも可能性の一つとして考える必要があります。
ただし、症状だけではインフルエンザと他の感染症を完全に区別することはできません。
無理をして仕事や学校に行ったり、人混みに出かけたりせず、症状が強い場合は医療機関へ相談しましょう。
まとめ
インフルエンザは、単なる「ひどい風邪」ではなく、インフルエンザウイルスによる感染症です。
特に特徴的なのが、
「突然の発熱」
「強い倦怠感」
「頭痛」
「筋肉痛・関節痛」
などの全身症状です。
インフルエンザによる関節痛は、ウイルスに対する体の免疫反応などによって起こるため、肩や腰、膝など全身に痛みを感じることがあります。
「急に体中が痛くなった」「高熱とともに関節が痛くなった」という場合には、無理をせず早めに医療機関へ相談しましょう。
体の痛み=必ず整形外科の病気とは限りません。
症状の原因をきちんと見極めることが、適切な治療への第一歩です。
当院ではインフルエンザを診る事は出来ませんが、インフルエンザ予防接種を行っております。ワクチン接種をご希望の方はご連絡下さい。






