■2013年07月08日(月)
足の裏の痛み
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 | かかとの踵骨(しょうこつ)と足の指の付け根にある骨をつなぐ扇状の膜を足底腱膜(けんまく)といい、そのかかと部分が炎症を起こした状態を「足底筋膜炎」または「足底腱膜炎」といいます。米国の調査では発症率は10%とされ、十代から高齢者まで幅広くみられます。
足底腱膜は踵骨を挟んでアキレス腱とバランスを取りながら、弓なりに反っている土踏まずの部分の骨を弦のように伸縮して支えるとともに、踵骨のクッションになっています。
炎症の原因は、肥満や長時間の立ち仕事、運動などによる酷使に加え、老化などでアキレス腱が硬くなると踵骨が引っ張られて腱膜が常に緊張した状態となり、炎症が起きます。
起床後の一歩目が痛く、時間とともに軽くなるのが典型的症状です。踵骨の一部がとげ状に変形することもありますが、症状の軽重とは無関係です。
痛みは薬や湿布、注射で一時的に抑えることができますが、治療薬はありません。効果的なのは、つま先を持って足の指と足関節をともにすね側にぐっと反り返らせるストレッチです。これを毎日、根気よく続ければ、9割以上は数カ月から数年で治ります。靴に中敷きを用いるのも大切です。
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藤田 | | |