労災になってからの治療について

労災になってからの治療について

 労災になってからの治療について

もし通勤中や業務中などに怪我を負ってしまったり、病気になってしまった際には、労災保険を使って医療機関へ通院することが可能です。では労災の手続きが完了した後に、医療機関はどのような治療を行なうのでしょう? 今回は労災認定後の医療対応についてご紹介していきます。

ひとくちに労災といっても、「通勤中に満員電車で押されて転倒し・足首をに捻ってしまった」、「業務中に高所より転落して腰を強打してしまった」などなど、通院される方の負傷理由は様々です。捻ってしまったり、筋肉や骨を打ち付けた場合には、診断としては「捻挫・打撲」となります。怪我をしてすぐのタイミングであれば、まずはRICE処置と言われる「患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐこと」を目的とした応急処置を行ないます。

  • RICE処置とは
  • R:Rest 患部を安静・休息する
  • I:Icing 氷やアイスバッグなどで患部を冷却する
  • C:Compression 弾性包帯やテーピング等で患部を圧迫する
  • E:Elevation 損傷した部位を心臓より高く挙上する
  • これらの頭文字をとった名称です。

そして通院までに時間がかかり、急性期を過ぎた場合には、一般的な「捻挫・打撲」の処置と同様に、温熱療法や手技療法によるリハビリで早期回復を図っていきます。 ただし、自分の怪我はもう急性期を過ぎただろう、などと自己判断で決めつけてしまうのは危険です。症状によって対処方法は異なりますので、労災が認められた時点ですぐ医療機関に診てもらうことを強くお勧めします。

というのも、急性期の炎症がある段階であれば、RICE処置に含まれるIcing、つまり寒冷療法が有効になります。しかし、怪我からある程度時間が経過していた場合には、筋肉の緊張緩和、関節の拘縮改善のために、今度は温熱療法が有効になってきます。つまり怪我の状況によって、まったく逆ともいえる治療方法を選択する必要があるのです。 この状況判断を正確に行なうためには、勝手な自己判断をせず、プロである医療機関で正しく判断してもらうことが治癒への近道だということです。

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東伏見整形外科